生まれた時には虫歯は存在しません
生まれた時には虫歯は存在しません
虫歯ができたことがある人は、その菌に感染しているということになりますね。
残念ながら日本人のほとんどが虫歯経験者であるため、ほとんどの人が虫歯菌保有者です。しかし、生まれてすぐの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌は存在していません。
実は、虫歯菌は持って生まれてくるのではなく、あなたが生まれた後にあなたのお口の中にやってきて定着していたのです。
虫歯って人にうつるの?
虫歯はうつりませんが、虫歯の原因の虫歯菌は人から人へうつっていきます。私たちの体には様々な菌が存在しています。手のひらやお腹の中、お口の中も多くの細菌が存在しています。ではそれらは一体どこからやってきたのでしょうか?
それはあなたが生まれる直前までさかのぼります。出産間近の赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいて、今か今かと外へでるのを待っている状態です。その時はまだ無菌状態ですが、いざお腹の中から出てきて産道を通った時から様々な菌にさらされるのです。この時からヒトはたくさんの善玉菌と悪玉菌との共生が始まるのです。
虫歯をうつさないために
虫歯菌のなかで最も影響の強い菌をミュータンス菌と言います。
このミュータンス菌は生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在せず、赤ちゃんを取り巻く周りの人から、3歳くらいまでのあいだに感染すると言われています。歯菌の感染源は、大人が可愛い赤ちゃんにキスをしたり、食事にスプーンや箸を使ったりした時の唾液から、徐々にうつって行くのです。
まずは自分のお口の中にミュータンス菌がどのくらいいるのか調べること(唾液検査)から始まります。
そして歯医者さんで溜まっている菌を取ってもらうクリーニングを受け、正しい歯の磨き方や知識を教えてもらうようにしましょう。